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 PCG-U1のHDDを40Gに換装する
ノートPCは仕事柄売るほど所有しているけれど常に持ち歩くPCとなるとだいたいいつも決まっている。
最近はPanasonicのCF-R1というB5サイズのPCだ。パワーも十分あるし1kg以下の重量が嬉しい。
旅行などにも結構持って行ったけど、カメラ画像のストレージをメインに考えるともっと小さくて良い。
かといって、メールチェックやブラウザは最低限使用出来ないと困る。PCG-U1はもう2年くらい前に
発売と同時に飛びついた超小型ノートPCである。その後、U3、U101と進化していて今は絶版となって
しまっているが、いまだに中古市場でもかなり人気があるようだ。なんせ小さいのでメインPCに使う人は
かなり少ないと思うが、どんなに荷物が多くてもPCが手放せない人にとってはこのサイズは嬉しい。
ただ、U101ならまだしも、U1では絶対的なパワー不足、そしてHDDが1.8インチという特殊な20Gなので
大きさサイズに変更が出来ず容量不足が一番の課題になっていた。
パワー不足については、OSをWindows2000に変えて、レジストリをチューニングすればかなり快適度は
あがり、旅行用には十分になる。ただし、HDDはモノが出回っていなかったのでどうにもならなかった。
*istDのRAW画像の保存を考えると、実質15G程度の空き容量では、数日の旅行なら良いけど1週間以上
滞在する場合などには絶対量が不足してしまう。
ところが最近やっと1.8インチの40Gタイプが世の中に出てきたのです。しかし業者では単体で5万円以上、
HDDの換装込みで6万円近くという大金を支払わなければならず躊躇していたところ、、、
なんとか約半値でこのHDDを入手することが出来たのです。こうなったら自分で取り替えるしかない!
それほど難しい作業ではないけど、せっかくなので一連の作業の記録を残しておくことにした次第です。
現行機種ではないので、あまり役立つ人はいないかもしれないけどやる価値は大。
でも失敗しても責任は持てませんので要注意ですよ!

必要なもの:私は精密ドライバのみでやりました。

特殊な工具は必要ありません。あわてずにやればはじめて分解する人でも出来ると思います。

 
本体を裏返して6ヶ所のネジをはずします。
すべてネジは見えているので迷うことは何もありません。
裏ネジをはずすとキーボードがはずせるようになります。 キーボードは手前2ヵ所のツメで止まっているのでそれをはずします。
まずは、Fnキーの下あたり。マイナスドライバーなどで軽く押し込むようにこじればはずれます。
もういっぽうはPgDnキーの下あたりにあります。
同様にはずすと手前側からめくるような感じでキーボードがはずせます。
中央上部はコネクタで繋がっていますので、ガバっと取ろうとしてはいけません!
フィルムケーブルを傷つけると致命傷になります。
キーボードをめくったところです。フィルムケーブルでつながっているのが見えると思います。
キーボードを分離するために、まずはフィルムケーブルをはずします。
コネクタ部分を両脇から少しずつ浮かせるようにすると、フィルムケーブルを抜くことが出来ます。
くれぐれも慎重に!
キーボードをはずした状態です。
他のケーブルもはずしていきます。
コネクタ部分をマイナスドライバなどで軽く持ち上げるようにすれば簡単にストッパーが起き上がりケーブルをはずすことが出来ます。
同じ要領ではずします。
ここも同じ要領です。
フロントカバーをはずすためにヒンジ部分の隠れネジをはずします。
四角いシールの下にネジが隠れています。シールはかなりしっかりしているので、一度はがしても後で十分戻せます。
反対側も同じようにシールをはがしてネジをはずします。
フロントカバーの裏側にはツメがあります。端子カバーをはずして2ヵ所のツメをはずします。Ether端子の上あたりに1ヵ所あります。写真のようにドライバなどで押し上げるようにしてはずします。パカっとははずれないので浮かせるような感じにしておきます。
モニタ端子の上あたりにあるツメも同様に浮かせます。
表側は写真にあるように3ヵ所ツメがあるので、それぞれ押し込むようにこじりながら浮かせてカバーをはずします。
少しはずしにくいですが、強引にやらずに裏と表のツメをうまく浮かせながらサイドから全体を浮かせるようにして取り外します。
カバーをはずすと両脇のボタン近くにネジが現れます。これもはずします。
そして禁断のシールも思い切ってはがしましょう。もしメーカ保証が残っている人は、これをはがすと保証が無くなりますので覚悟を決めてください。
シールをはがすとネジが現れます。これをはずします。
これで本体をバラすことが出来るようになります。サイドを少しドライバなどでこじって浮かせるようにしていくと下側と分離することが出来ます。
これも中央上部で下側とケーブルでつながっていますので、慎重にやる必要があります。
写真のように浮かせられたら中央のコネクタ部分をドライバなどで浮かせてあげてケーブルをはずします。
ケーブルをはずせば完全に分離することが出来ます。細いケーブルで出来ていますので、無理に引っ張ったり間違って切断しないように注意してください。
ここまでくれば後は楽勝です。HDDの基盤が左側2ヵ所のネジでとまっていますのではずします。
左側の本体との接続端子を抜いて基盤ごと持ち上げればがHDDが取り出せます。
取り出した状態です。
オレンジのフィルムケーブルとHDDの接続端子をはずして両サイドの黒いゴムをはずせばHDDを完全に裸にすることが出来ます。
左が元々ついていた20G、右がこれから取り付ける40Gです。
後は今までの手順を逆に組み立てて行くだけです。ケーブルなどのつけ忘れのないよう注意して組み立てます。

分解するまで30分程度でしょうか。ゆっくりゆっくり慎重にやっても1時間もあれば出来ちゃうでしょう。

特別難しいことはないですが、チャレンジする場合は、ケーブルの扱いやツメでとまっているパーツを外すときに無理しないように注意すれば危険は少ないと思います。
ちなみに、普通にリカバリCDを使ってシステムを復旧することが出来ます。私はWindows2000に入れ替えますので、分解よりもOSの再設定のほうがはるかに時間がかかりました(^^;
最後に繰り返しますが、分解はご自分のリスクで、くれぐれも注意して実行してください。
不明なことがあればメールにて回答します。